Appleはなぜ流行るのか?

モバイルデバイスの使い方 デバイス

今年もiPhone14シリーズが発売され、iOS16、WatchOS9、tvOS16が利用可能になりました。日本は、アメリカ本国に次ぐ、第二位の市場となっています。今回のiPhone14も、高くても売れるのではないかと思います。実際、円安の影響で、もっと高額になるところを、Appleも日本市場を確保したいため、iPhone13より高くなっていますが、現在のレート換算よりは、安く設定した価格にしています。
それでも、iPhone1台購入すると、かなり良いPCを購入するのと同額になります。ハイエンドのGoogleのPixce6 Proや、Samsong Galaxy S22とかも同様にかなり高くなっています。
それでも、日本人の半数近くが、iPhoneを使い続けています。Appleのこれからのビジネスがどのようになっていくか考えてみます。

Appleのラインアップ

Mac (PC)

PCといえば、Windowsが主流です。
特にビジネス用途は、ほとんどが
WindowsPCです。

ところが、
クリエータや、
学生など、
Mac Bookを使って作業することが
ステータス
のように流行っています。

過去20年以上前から、クリエーターは、
Macが定番でした。
ところが、
近年、一般ユーザーにも、Macユーザーが
増えており、Mac需要が伸びている
思われます。

個人YouTuberなどが、増加したことで
画像編集ソフト、
Final Cut Pro X
(Apple純正 Mac専用)
Luma Fusion
(iPhone/iPad、M1チップ搭載Mac向け)
PowerDirector
(Windows版もある)

Windows版/Mac版で共通に使える
ソフトがリリースされている。

データをクラウドに保存できるので、
別のソフト、ハードで読込みが簡単に
なった。
(記録メディアを介する必要がなく、
メディアリーダーハードが不要)

個人の好みであるが、
Mac/iOSの方が、Windowsより直感的
使い方ができるので、使いやすい。

OSアップデートは、無料

Apple社がハードもOSも開発、製造、販売

しているため、整合性が良い。
(Windowsの場合、複数ハード対応が必要に
なるため、機種による整合性が問題)

iPhone (スマホ)

国内で圧倒的なシェアを誇るスマホ。
グレードに関わらず使い続ける人が多い。

最新のiOS16に対応するには、
iPhone8iPhoneSE(第2世代)以降が
必要ですが、
旧機種で、最新のOSにしなくても、
十分使えます。

若い人は、スマホが必須ですが、
歳をとると、画面が小さいとか、
性能に拘らないなど、
iPhone使っているけど、最新モデルではない
ユーザーは多いと思います。

私もiPhone6Sを6年間使っていました。
特に問題はなかったのですが、
バッテリーの持ちが悪くなった。
(3年目に一度、バッテリー交換済みです)

iOS15アップデート対象でなくなったため、
昨年、iPhone13Proに買換えました。

買替えの一番の要因は、
カメラ性能の向上です。

OS自体の機能は、最新でなくても、
Twitter見たり、外でYouTubeを見たり、
メール電話Lineができれば十分です。
性能に大きな問題はなかったです。

特にカメラの趣味はないのですが、
それでも、たまに撮るときは、
綺麗に撮りたかったのです。
望遠機能も欲しかったです。

流石に、6年も違うと
カメラ性能は格段にアップしています。
どちらかと言うと、カメラのために買替えた
と言う感じでした。

突き詰めれば、
カメラ機能に拘らなければ、
新しいiPhoneにする必要ない
のではないか
と思います。

ただ、
バッテリーは、3年ぐらいで劣化するので、
3〜4年で買替えるのが良いと思います。

iPad (タブレット)

一時期、タブレット市場は群雄割拠で製品が
溢れてたが、
iOSが使え、ユーザーインターフェースが
優れた、
iPadのシェアが、大きく抜け出した

PCは、Windowsを使っていても、
タブレットは、iPadというユーザーは多い
と思います。

その後、
iOSから独立した、iPad OSになり、
徐々にPCに近い立ち位置に代わってきて
います。

iPhoneに比べ画面サイズが大きい
(液晶サイズ(12インチ11インチ
10.9インチ8.3インチ
と搭載チップの違い)

iPad Pro向けにMシリーズのCPU搭載し、
PCの性能に近づいた。

Apple Pencil2に対応し、
手書き入力および、手書き文字認識精度
格段にアップし、身近に使える用途が
増えてきた。

iPad用ソフトが増えた

iPhoneに比べ、ラインアップが豊富

無印iPadは、¥49,800(税込)〜
iPad Airは、¥84,800(税込)〜
iPad Proは、¥117,800(税込)〜
iPad miniは、¥72,800(税込)〜

Apple Watch(デジタル時計)

AppleWatchは、初代から購入しましたが、
3世代目を長らく使っていました。

小さな画面で細かいことはできないので、
iPhoneに来た通知を、
AppleWatchにも通知してくれたり、
電話着信通知とか、
Line通知
してくれるので、便利に使ってました。

ただ、
元々、バッテリー持ちが悪く
15〜18時間でした。
外出して、画面点灯時間が増えると、
夜にはバッテリーが20%切り、
省電力モード(時計だけ)になります。

そして、
とうとうバッテリー劣化し始め、
持ちが悪くなったので
AppleWatch7に買替えしました。

買替えにあたり、
ガーミンFenix6も検討しました。
Fenix6は、
バッテリーは、
1週間ぐらい充電なしで使える
搭載機能豊富
ヘルスケアー機能充実

一方で、
価格が高い
バッテリー容量大のため、時計が厚い、重い
専用PCアプリ、連携アプリはあるが、
基本、時計単独で利用

悩んだ結果、
Apple連携の方が魅力的であったため、
AppleWatch7購入となりました。
Fenix6より安いのも魅力でした。

AppleTV(セットトップBOX)

今時の液晶TVには、
YouTube
Netflix
Amazon Prime Vide
などは、標準搭載されています。

わざわざ、購入したのは、
AppleTV 4Kを購入すると、
Apple Arcade ¥600/月
Apple TV+ ¥600/月
などのサブスクリプションが利用できるよう
になります。

一番大きいメリットは、
TVに接続しているので、
AppleTV経由で、iPhoneiPadの画面を
TV画面にミラーリングできることです。

最新のtvOS16から、
iPhoneで設定した、自分のカスタマイズした
空間オーディオ設定の共有ができます。

空間オーディオを利用するには、
AirPods Proか、
AirPods(第3世代)
AirPods Max
などの、イヤホン・ヘッドホンが必要と
なります。

そこまで高いハードではないですが、
ミラーリングに2万円近く出すかどうか
です。

Air Pods(イヤホン/ヘッドホン)

当初、Air Podsは不要と思っていて、
安い中華製のAir Podsもどきを何個も
使ってました。
確かに、
イヤホンのコストパーフォーマンスは、
結構良かったです。

しかし、
Apple Music
Apple TV
Netflix
Huluなどが、
空間オーディオに対応した。

空間オーディオの魅力に我慢できず、
AirPods Proを購入してしまいました。

イヤホン・ヘッドホンがなくても、
iPhoneXR以降、
iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)
iPad Pro 11インチ
iPad(第6世代以降)
iPad Air(第3世代以降)
iPad mini(第5世代)
2018年以降のMacBookシリーズ
iMac(2021年モデル)
Apple TVとHomePodを接続
で、空間オーディオが使えます。

外で聞くときのイヤホンは、最近の製品は、
ノイズキャンセリング機能が強化
されています。

Sonyや、BOSEなども、
ノイズキャンセリング機能が強化され、
周囲の音を強力に遮断します。

外音取込みモードもあるため、
イヤホンをつけたままでも、
付けていないのと同じように
外の音が聞こえます。

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周辺機器

ハードだけでなく、
純正ケース、カバー、
Apple Pencil2
MagSafe充電器
MFi認証ケーブル
Made For iPhone/Made For iPad)
など、Apple製品が必要になります。
3rdパーティー製もたくさんあります。

噂では、
MFi認証を取得すると、
Appleに数十円のライセンス料
支払われるそうです。
これだけでも、すごい収入です。

現時点では、
iPhoneは、
Ligjtningケーブルですが、
iPadは、
USB-Cケーブルに変更されています。
バッテリー容量も増え、
高速充電対応ケーブルが必要です。

Apple Watchも急速充電対応の
充電ケーブルは、既存のものを使えず、
買直しが必要です。

Appleのエコシステムがビジネスモデル

確かに、日本人は良いものならば、
国産にこだわらず使用することが多いと
思います。
もちろん、ハードの価格はありますが、
それでも、
直感的で使いやすい
周りが使っているから困っても聞けて安心
新モデルを持ってる見栄、など、
アップル製品が、日本人に合っている
のではないかと思います。

また、
Appleもしたたかで、買替え時に、
いかに継続してiPhoneを使用させるか?
いかに新モデルを購入させるか?

煽り戦略が優れています。

家電量販店なども、売れる機種ですから
自分のところで購入して欲しくて、
色々なサービスで購入を促してきます。

また、世界的には人気がなかった、
iPhone12miniは、手の小さい日本人、
特に機能を必要としない女性ユーザなどに
在庫を叩き売り販売しています。
通信業社のサービス込みで、1円とかで
売っていました。

多分、
iPhone13miniも年末に向けて、叩き売り
が行われるのではないでしょうか?。

また、
毎年、iPhone新モデル発表会後、
Apple Storeでの予約合戦が恒例
なっています。

Apple製品は一度使い始めると、
使い勝手の良さ、
よく考えられたユーザーインターフェース、
豊富にある周辺機器などにより、
Apple沼に入り込み
その後は、
どんどん、Apple製品が増えていき、
Appleのエコシステムの中にどっぷり浸かる
ようになります。

Appleは数年前から、新モデルをできるだけ
多くのユーザに買替えさせる戦略は破綻する
と考えていたと思います。

新型iPhoneの売り上げは、変わらず
Appleの主力収入であり、継続して売上を
増やす必要があります。
(毎年、
新モデル開発
Aシリーズチップ開発
製造、販売
コストがかかっており、
回収し、売上を立てる必要があります。)

iPhoneのシェアはこれ以上増えると、
独禁法に抵触する可能性もあります。
かと言って、
買替え時に多くのユーザが、iPhoneから
Androidに乗り換えられ、
iPhoneのシェアが下がると、
Appleの株主から突き上げを喰らいます。

これを防ぐために、Appleとしては
このまま、
現状の売上げのまま、変わらず継続する
ことを望んでいると思われます。

つまり、
新モデルは、2〜3年毎に、
旧モデルのユーザが買替えてくれる戦略

取ろうとしているのでは?
と考えます。

iOSのバージョンアップを
毎年
無料で、
機能追加を行い、
よりセキュリティを強化し、
既存ユーザを囲い込む戦略だと思います。

主力のiPhoneの売上をこれ以上増やさない
としても、
Apple社自体の売上げは、増やす必要がある
のは、企業として当然のことです。

そのため、
iPhoneとApple Watchを連動させ、
ヘルス機能を強化し、
利便性を向上させ、
さらに、
Air Podsで音楽を聴き、
空間オーディオを強化し、
Apple Musicサブスクリプション
加入させ、いつでも音楽を聞ける環境
に引き摺り込みます。

そう、
Appleのエコシステム自体が、
iPhoneを核にしたビジネス増強の目玉
なっているのです。

ということで、
iPhoneビジネスは、まだしばらく
Appleの主力ビジネスとして拡大していく
と思われます。

その先にあるAppleのビジネス

このように、
Appleのエコシステムが成り立つと
Appleは、各デバイスで個人データ入手し、
それを、
ビッグデータとして活用できるように
なります。

以前からヘルスケアに力を入れており、
アクティビティ
心拍数の測定
血中酸素濃度測定
ワークアウト
などが組み込まれていましたが、

今回のiOS16のアップデートでも、
服薬リマインダ
衝突感知
ワークアウトの強化
等、
スポーツ中の体の状況、
平常時でも、
Appleが全てセンサー監視しており、
何かあった時の体の状況を、過去に遡って
調査し、ビッグデータに反映
させていくこと
ができる。

これこそが、これからのApple社の金の卵
なると思われます。

1984年のスーパーボールで放映された、
初代Macintoshのテレビ広告”1984
という伝説といわれたCMがありました。

社会を管理している
ビッグ・ブラザー”(IBM)が
巨大なスクリーに映されところへ、
走ってきた女性(Apple)がスクリーンに
向け、ハンマーを投げつけて、
体制を破壊する、衝撃的なCMでした。

今や、
ビッグ・ブラザー”は、IBMに代わり、
Appleとなっている


これから、
さらに強大な”ビッグ・ブラザー”と
なっていくと思われます。