初心者 初めての1/72 F-2A/B 迷彩塗装

プラモデル制作 プラモデル

初めての塗装に、自衛隊海上迷彩を選択したのは、ハードルが高いかと思いましたが、せっかく作るならば、自衛隊機を作ってみたかったので、勉強兼ねて制作してみました。
作ってみると、反省点がいっぱいありました。
プラモデルの制作は、組み立て手順と塗装の順番が重要であることを理解しました。
初めてと言いつつ、小学生の頃はよくプラモデルを作っていました。その頃は塗装なんて考えてなく接着剤つけて、貼り合わせて完成!!って感じでした。
その後、30年ほど前にF-1人気で、アイルトン・セナのマクラーレン・ホンダを作ったことがあります。この時は、社会人になっていたので塗装するところまでプラモデルを作りましたが、所詮、初心者。
マスキングもしっかりできず、スプレー塗装をしたので塗膜厚がバラバラで、色がはみ出したりと苦労した割に出来上がりにめげて、それっきりになりました。
今回は、YouTubeでプロモデラーなどの解説を聞いた上で、パーツ選びや、使い方を学んだ上で、環境を整えて作ってみました。
それでも、反省点は沢山あります。
次回は、反省点を生かして、
今度は、ファインモールド製のF-2Aに挑戦
したいと考えます。
最終的には、LEDライティングを機体に仕込んで、航空灯を再現したり、ジオラマなども作っていきたいと考えます。

作る順番

順番は、組み立て説明書に書かれていますが、
塗装を考えた時に、その順番で組むのが
良いのか、
先にパーツを塗装してから、塗装した方が
良いのか、考えておく必要があると思います。

特にコクピット周りは、
定番で、機体内部をグレーまたは、艶消し黒で
先に塗装しておき、コクピットのパーツも
グレーなどで塗装し、計器のデカールを貼って
おく様に記載されています。
シートも、塗装して接着の必要があります。

コクピットにもっとこだわるならば、
シートベルトを自作してつけたり、
計器類をデカールでなく、自分で塗ったり
する様ですが、初心者には難しいので、
今回は、通常通り作りました。

確かに、コクピット周りはちょっと
寂しい感はします。
キャノピーをつけると、内側は見えなく
なりますが、キャノピー・オープンにすると、
コクピット周りがやはり気になります。

1/72 F-2A/Bならば、
パイロットや、コクピットの詳細なパーツ
やタラップなどのエッチングパーツなども
別売りしています。
こだわって作ってみるのも良いと思います。

ただ、
パーツとプラモデル本体の価格が同じぐらい
します。
値段で躊躇してしまいます。

1/72は、物によりますが、
エンジンパーツは省略されているものや、
詳細なエンジンパーツになっていたり、
メーカーによって異なります。
本体を閉じると、エンジン部分は見えなく
なります。
当然、パーツ数が変わってくるので、
プラモデルの価格も変わってきます。

エンジンを下ろした状態を再現したい人向け
だと思います。
色々なシチュエーションを再現するための
詳細パーツだと思います。

プラモデルは、組み立て説明書通り作るのも
楽しいですし、ジオラマのように、ある状況を
再現するのも楽しみの一つだと思います。

個人的には、今後、リアルさのある状況を
制作をしたいと考えます。

でも、
まだまだ、本体をちゃんと作れるように
ならないと、とても、もっと複雑になる
リアルさを求める作品は作れないと考えます。

今回のF-2Bプラモデル制作の反省点

今回作成した1/72 F-2戦闘機ですが、
ハセガワ F-2A/Bを選びました。
初めてのため、価格も手頃で、
塗装含め練習用には組み立てやすそうでした。
本製品は、単座と複座を選択できるように、
2パーツ分が入っており、
複座のF-2Bとして作ってみることにしました。

制作に当たって色々YouTubeの番組を見て
勉強してたつもりですが、
いざ作ってみると、わからないことだらけ
でした。

マスキング

部品を組み上げる前に塗装が必要な部分が
あるため、事前にマスキングしておく必要が
あります。

マスキングは、かなり曲面が多いため、
曲面へのマスキング技術はかなり難しいこと
がわかりました。
マスキングテープを短く切って細かく貼り付け
ていくことが、曲面保護に必要です。

それと、
細かい作業になるため、集中力と根気が必要
なことがわかりました。

カッティングマット上に、マスキングテープを
貼り付けて、デザインナイフやカッターナイフ
で、短くカットし、それをピンセットで取って
貼り付けていく作業を繰り返します。

塗装を綺麗に仕上げるには、どれだけ細かく
マスキングしておくかにかかっていることは、
仕上がりを見れば明らかです。

マスキングテープとマスキングゾルを併用する
ことで、曲面や複雑な場所のマスキングに
有効です。
(ただし、マスキングゾルは水溶性なので、
 水性カラーなど水分を含んだ塗料は、
 マスキングを溶かす可能性があるので
 塗料とマスキング位置を考えて使う必要
 があります。)

事前塗装

最後に仕上げ塗装するつもりでしたので、
プランナーについている状態で、海上迷彩の
ベースとなる
Mr.Color C374 シャローオーシャンブルー
航空自衛隊洋上迷彩色
をエアー吹きしました。
垂直尾翼と水平尾翼の前後面、
機外搭載ステーション、増量タンクも事前塗装
しました。

ただ、
下地塗装ぐらいの気持ちやってみましたが、
プランナーから切り離し、パーツを合わせて、
接着してから塗装でもあまり問題ない
と感じました。

合わせ面をヤスリ掛けして面取りすると
塗装を履いでしまい、仕上げ塗装でも、
微妙に塗膜差が出ることもあります。

失敗談

初めてエアーブラシで塗装したのですが、
最初から失敗をしました。

30年前にマクラーレン・ホンダを作成した時に
タミヤカラーで塗装したので、
溶剤も残っていました。
(30年熟成(汗)
 溶剤が飛んでいなかったのがすごい!!)

なので、
アクリル溶剤は、どのメーカーでも
変わらないだろうと思い、
Mr. ColorのC374タミヤアクリル溶剤
希釈したのです。

塗料皿で混ぜた時には、なんかうまく混ざって
おらず、ダマっている気はしていました。
なんせ初めてのエアー塗装なので、
希釈は、こんなものかと気にせず、
ハンドピースに入れて吹いてみたのですが、
エアーは出るのですが、一向に色が出て
来なかったのです。

色々やってみましたが、
吹付幅を最大にして、
やっと時々、色が出るくらいで、
出たり出なかったりでした。

出る時は、濃いめの塗料を吹いたりしました。
明らかに、
塗装面の塗膜厚に差がある吹付けです。

しかも、
エアーしか出ない時もあり、固まっていない
塗装面にエアーを吹き付けることになり、
塗装面が荒れまくりです。
おかげで、
出来上がりの塗装面は荒れまくっていました。

バッテリーコンプレッサー付属ハンドピース
なので性能が悪いのか?
不良品なのかもしれない?

仕方ないので、
使い始めてすぐに、全バラして分解しました。

結論は、
やはりダマになってエアー出口を粘度の高い
塗料が塞いでいました

エアーが当たる分溶剤が飛ばされ、
どんどん固まってしまったのではないか?
と思います。

結論は、
アクリル溶剤は、塗料と同じメーカーの溶剤を使う!!
ほとんどの色は、他社の溶剤でも希釈できる
様ですが、
色によりますが、
含まれる材質と、他社の溶剤が反応することが
ある様です。

同じメーカの溶剤ならば、出荷前に確認されて
いるはずです。

組み上げ

基本的には説明書通りに接着すれば、
問題ないです。

ただ、
かなり精巧にできてるとはいえ、微妙に整合が
合わない、隙間が空くところもあるので、
パテなどで埋めて接着します。

ミサイルを先に塗装してしまい、ミサイル
羽根をつけるミゾまで厚めに塗装し、
ミゾを埋めてしまい、接着に苦労しました。

本体や主翼尾翼には、
かなり細かい突起がいくつも出ています。

マスキング時や、塗装時など、
機体の取り回しには、気を使います。

特に、
先頭のレドーム横に出ている放電索が、
折れないように気を使って持っていました。

一番知りたかったのは、
複座の後席の後ろがどうなっているのか?
です。

キャノピー閉めても、キャノピー・オープンでも
キャノピーを付けてしまえば、後ろは見えなく
なります。
それでも、後席の後ろが気になります。

ネットの写真などでも、検索してみましたが、
後席の後ろが写った写真は見つかりません。

大体、
コクピットといえば、計器含め前に向け撮った
写真ばかりで、後部席の後ろなどは気に
しないみたいです。
う〜ん、気になる。

とりあえず、今回は適当にパテ盛りで誤魔化す
ことにしました。

主翼後ろの機体本体とフラップが重なるところ
だけ、グレー色なのですが、
主翼をつける前にグレー塗装していました。
主翼をつけた時に、再塗装でマスキング忘れて
C374で再塗装してしまいました。

仕方なく、
ここだけ、グレーで塗り直しました。

最終塗装

部品を全て取り付ける前に、洋上迷彩の
Mr. Color C375 ディープオーシャンブルー 
航空自衛隊洋上迷彩色

を塗装する必要があります。

これは、上面だけですが、
組み立て説明書の後ろに、
マーキング及び塗装図として洋上迷彩パターン
が記載されています。

説明図に上下面を50%、側面55%縮小
記載されているため、

このマーキング及び塗装図の
F-2AF-2Bの部分を家のプリンターなどで
スキャンし、
上面部を200%
側面部を182%

で、コピー印刷します。

拡大コピーした洋上迷彩の紙のうち
濃い色の部分をデザインナイフなどで型抜き
していきます。

印刷機の性能によりますが、
コピーすると濃い部分と薄い部分の濃淡が
わかりにくくなります。

説明書を見ても半分の倍率のため、
細かいところは、わかりにくいです。

モノクロの説明書でなく、カラー印刷した
原寸の洋上迷彩パターンを入れておいて
欲しかった
です。

おかげで、
型抜きした左右で微妙に形に違いが
できましたが、気にせず貼り付けました。
(説明書の洋上迷彩パターンは、
 左右対称でした。)

貼り付け時も、
境界にボカシを入れるために、
少し浮かしてつける必要
があります。

YouTubeなどでは、マスキングテープや、
両面テープを細長くコヨリ状に巻いて
高さ(隙間)を出していました。

これにより、
塗装境界が画一の色分けでなくなり、
境界にボカシが入る塗装ができる様です。

やってみましたが、割と難しいです。
均一にコヨリ状にするには慣れが必要です。

また、
外枠部分を大きくのりしろを残して切り取った方が、
本体に貼り付けやすいです。

反省点

コクピットと垂直尾翼の間の細い部分の
貼り付けが難しく、
ここは、
多少低めに貼り付けボカシ量を減らし、
ベースのシャローオーシャンブルー色部分が
より細くなることを防ぐようにした方が
良いと思います。

エアーの吹付けも、上から塗装するように
しないと、斜めから吹くと浮かしている隙間も
塗装してしまうことになります。
できるだけ、垂直に吹付けた方が良いです。

気をつけていたつもりですが、
部分的に横から拭いたようで、テープ部分まで
塗装してしまい、テープ痕が残ってしまいました。
溶剤を綿棒に付けて、軽く上からなぞって、
なんとかテープ痕を消しました。

細い部分の迷彩塗装は難しかったです。

それと、垂直尾翼を先に付けてしまったので
迷彩塗装が難しくなったと思います。
別々に塗装した方が、楽だったと思います。

多分、
垂直尾翼の縦への塗装する時に、主翼本体側の
細い部分に横から吹き付けてしまったのだと
思います。


迷彩塗装の場合は、特に、塗装方向一定で
吹き付けるべき
だと感じました。

デカール

細長いデカールや小さいデカールを一つずつ
ちゃんとした位置に貼るのは、
集中力と、根気が必要です。

このハセガワのF-2A/Bのデカールは、そこまで
細かいデカールはなかったので、初めて作る人
にも優しいと思います。

タミヤの1/48 F-35などは、ステップマークが
沢山あるのをYouTubeで見ました。
1/48モデルは、作った後の置き場所問題が
あるのと、大きくなる分、より精度の高い
パーツになるため、きめ細かい塗装が必要
になります。

当面は、
1/72スケールで制作技術を積んでゆきたい
と思います。