初心者 100均道具でプラモデル始めます

プラモデル制作 プラモデル

100均で売られている道具でプラモデルを作ろう。プラモデルを作りたいと思っていたのですが、塗料ブース設備設置が難しいと考え、諦めていました。数十年前のプラモデル作成のイメージだったのですが、最近のガンプラブームで、簡単に塗装できる道具が増えて、進歩していました。
エアースプレーなどの吹付けしなくても、筆塗りなら部屋で作業しても製作できるかもしれないと思いだしました。色々調べたところ、メーカー製の専用の道具を購入しなくても、100均で売っている道具で代用が可能だとわかりました。塗料も水性塗料を使えば、塗装ブースや排気ダクト、コンプレッサーなどを設置しなくても簡単にプラモデル作りができそうに思えましたので、それで、始めるぞとなった次第です。

何を作るか?より、どう作るか?

作りたいプラモデルは、色々あります。
ただ、
最終的には塗装しなければいけないことを
考えると、
どんなモデルを作るのか、悩みました。

年齢的には、ファースト・ガンダム世代
ですが、ガンプラには興味が持てないです。

ガンプラの種類の豊富さは、魅力的
なのですが。

やはり、スケールモデルが良いです。
戦闘機か、戦艦かですかね。

とにかく、何個か作って、筆塗りに慣れる
ことが大切
だと考えました。

もう一つ問題が、あります。
作ったプラモデルをどのようにするのか?
です。
飾っておくか、しまっておくかです。

大きなものを作ると、その後の処遇に困り
ます。
狭い部屋では、飾っておくところが無いです。
しまうにしても、スケールの大きなものは
難しいです。

そうは言っても、
作って見ないとわからないことも多いので、
先ずは、
筆塗りの練習兼ねて、
1/144モデルの戦闘機を作ってみることに
しました。

これならば、12cm程度の長さなので、
作った後も、飾ることも、しまっておくのも
問題なさそうです。
小さいので、ディテール表現は難しいので、
先ずは、塗る練習用とします。

ただ、残念なことに、
パーツ数が少ない割に、高いです。
作っているメーカーも少ないのが問題です。

戦闘機は、1/72モデルが主流のようです。
1/48の方が、パーツディテールもしっかり
していますが、その分、塗装面積が大きくなる
ので、筆塗り技術を上げないと綺麗にできない
と考えました。

モデラーの方も言っていましたが、
筆塗りは、基本であるが、上級者でも難しい
とのこと。
奥が深いみたいです。

プラモデル作成の準備

作成に必要なものを準備しないといけません。

プラモデル用語では、
ランナー:部品を留めている板状のブロック
ゲート:部品とランナーを繋げている細い繋ぎ
パーツ:部品
と呼ぶようです。

作成ツール

塗装前には、プラモデルの部品をゲートから
外して、組み上げ作業が必須です。

そのためには、
必要なツールを揃えなければ、
塗装前の綺麗な形に仕上げられません。

タミヤなどから、プラモデル専用ツール
が発売されていますが、良い分、高いです。

大体のものは、ダイソーなどの100均で
道具類を揃えることができます。


初心者にとって、まずは安価でプラモデル
製作トライするには、100均ツールで
十分使える
のではないかと思います。

その後、慣れてきたら、
メーカー製の専用工具に移るのが良いかと
思います。
やはり、プラモデル専用メーカ製の方が
特化しており、よくできていると思います。
その分、少し高価になります。

ニッパ

プラモデルを作るときに最初に必要に
なるのは、ゲートとパーツを切り離す
ための、切断道具がニッパです。

ほとんどは、100均で揃えられると
しましたが、ニッパだけは、
100均のものは、避けた方が良いです。
精度、切れ味がイマイチで、
ゲートから、ニッパで切り離す時に
一度で切り離せず、二度切りと言われる
切り方になります。
結果、ゲート断面が荒れたり、
下手をすると、本体部品側まで切り込み
が入り、凹みが発生することもあります。
それを避けるには、
やはり精度の良い道具を買うこと
をお勧めします。

刃物ですので、切れ味が命です。
ホームセンターなどで、業務用の
プラスチック切断用で、そこそこ良いもの
を購入できます。

そこまで高くはないです。
1,000円前後で買えます。)
ニッパには、両刃タイプ片刃タイプ
あります。
個人的には、片刃タイプの方が良いと思います。

ただ、
どちらにしても消耗品です。
切れ味が落ちてくると買替えは必要です。
ニッパの刃研ぎは難しく、素人には無理
 だそうです。)

接着剤

プラモデル専用に複数の接着剤が発売
されています。

種類が多いので、細かくは書けませんが
一番手っ取り早い、流し込み用塗料を
選択しました。

流し込み方式ならば、プラモデルを
組合わせて、マスキングテープなどで
固定して、隙間に接着剤を流し込むと
毛細管現象で、隙間に流れていき、
接着してくれます。

接着剤は、接着する場所、素材、などを
考慮して、接着タイプを帰るのが良いと
言われていますが、とりあえずは、
慣れるまで、流し込みタイプでいきます。

使ってみて感じましたが、
流し込みタイプだけでは、広い面、
例えば、
機体の上部と下部の接着時など、
効率が悪いと感じました。

このため、
同じく100均の瞬間接着剤も併用して
まず、
部分的に瞬間接着剤を点付けして、
全体を固定した上で、流し込み接着剤で
最終的に接着するのが良いと思いました。

各人の使い方次第だとは思います。

カッター

カッターは、細かい部品の切り出しや
デカールの切り出しを行うために必要です。

いつも使っているカッターでも良いと
思いますが、刃を新刃にカットし直して
使うのが良いです。

カッターは、力を入れたとき、
刃と本体との隙間が少なくぐらつかない
ものの方が、精度良く切れます。

デザインナイフを使うのも良いです。
これも、100均で売っています。

カッターやデザインナイフの刃は、
新しくプラモデルを作るときに、
替刃に変えて新刃で作業を始める
のが良いです。

替刃も、100均で売っています。

これも使ってみて感じましたが、
100均デザインナイフでも十分使えます。

ただ、
力が、刃にうまく伝わりづらいとも
感じました。
細かいところをカットするときに、
若干、刃を動かしづらいと感じました。

刃物に関わるものは専用製品の方が
使い勝手が良いと感じます。

100均デザインナイフも使えるのですが、
これからも多用することを考えると、
タミヤ製や、オルファ製を使う方が
良いのではと感じました。

マスキングテープ

一般的には、塗装時の塗り分けのため
マスキングしておくテープですが、
接着した部品を強く固定したり、
目印にしたり、多用途に使えます。

幅の違いにより、
1mm〜50mmぐらいの幅で種類は
たくさんありますが、
まずは、
15mmぐらいのテープを使い、
必要なときに、切って幅を変えて
使うことができます。
100均で普通に売っています。

カッティングマット

マスキングテープを切り分けたり、
デカールを切り出したりするために、
カッターなどを使うた目の下敷きが
あると、机に傷をつけたりせずに
済みます。

A4サイズならば、100均で購入可能です。
A3サイズになると、プラモデル専門店
などで扱っています。

ヤスリ

ランナーから切り分けたあと、ゲート
(ランナーと部品を繋げている少し細い
 繋ぎ部分)
の突起部分を削ったり、部品との合わせ目を
消したりするのに使います。

スポンジの付いた、クッションヤスリの方が、
曲面を削るのが便利です。

600番2000番のヤスリがあると良いです。
平面を削る場合は、金属ヤスリもあると
便利です。

どれも、100均にあります。

その他

ピンセットもあった方が良いです。

先が尖っている方が、細かいところを掴み
易いです。

ピンセットも100均でも売っています。
ただ、
デカールなど細かい物を掴むときに、
合わせの精度が問題になります。
100均製品は、若干、合わせ精度が悪いと
感じます。
その場合は、ペンチなどで、先端を少し
曲げて合わせを調整してやれば良いと
思います。

それでも、
ピンセットの先端の金属が薄いので、
力を入れてつまむと、
たわんで、先端の噛み合わせがうまくいかず、
掴みづらくて何度も挟み直す必要が出ます。
やはり、
安い分、精密作業には使いづらいです。
もちろん、普通には使えます。

組み立て作業中、ピンセットは
多用することが多いです。

小さい部品をつかんだり、
マスキングテープを貼り付け、微調整したり、
剥がしたり、
デカールを貼り付ける時に、摘んだり、
微調整したりと、色々、活躍するツールです。

特に、複雑な場所をマスキングするのに、
カッティングマット上で、マスキングテープを
細かく切って、小さな一片を一つずつ
貼り付けていく場合など、
カッティングシートから掴んで、
剥がすのに苦労します。

とすると、
精密ピンセットの方が、作業効率が
良いです。

タミヤ|TAMIYA 精密ピンセット(ストレートタイプ)

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感想(0件)

タミヤ|TAMIYA 精密ピンセット(先丸・ツル首タイプ)

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やはり、高い分、作りがしっかりしています。
金属が厚くできているので、力を入れて握っても、
歪むことなく、安定して掴むことができます。

ストレートより、つる首タイプの方が、
作業しやすいと思います。
高いですが、作業効率考えると、
手に入れておいても良いと思います。

プラスチックのお盆を準備して、
その上で作業すれば、
プラスチックの破片や、ヤスリの削りかす
をお盆の上に落とせば、周りを汚さず、
片付けが楽です。

吹付け塗装は先送り

次に、塗料です。
普通は、アクリル系の塗料が一般的です。
色の種類も多いです。

タミヤや、GSIクレオスのMR.HOBBYなど
塗料の定番となっています。

薄めてエアーブラシも可能です。

ただ、
有機溶剤が含まれるため、部屋で吹付けする
ためには、換気設備が必須となります。

試しに、締め切った部屋で、缶スプレーを
吹いてみましたが、
大変なことになりました。

匂いが部屋に充満するし、吹付けた塗料の
一部が微粒子となって部屋中に飛び散り、
家具や、テーブルや、家電器具の表面に付着
してしまいました。

スプレーを吸い取ってくれる排気ファン
である塗装ブースの前で、スプレー作業しない
とダメだとわかりました。

塗装ブースは、掃除機のようなシステムで
吸込んだ塗料をダクトを通して、外に排出
するシステムです。

大体、1万円ぐらい〜販売されています。
缶スプレーを用いるならば、吸い込み量が
大きいものの方が良いようです。

スプレー缶は、圧が強いので、かなり強力に
塗料を吹き出してくれます。

その分、
塗装ブースが強力に吸ってくれないと、
吹戻りにより余分な塗料が跳ね返ってきて、
部屋に拡散
されてしまいます。

窓やサッシが近くにあれば、排気ダクトを
外に向けて設置できます。
(大体、付属のダクトは、〜1.5mぐらい
 のダクトが多いです。
 それ以上に必要な場合は、ホームセンター
 等で、延長ホースを別途購入する必要が
 あります。)

また、排気ダクトを窓に取り付けたりする
必要があり、私の場合、部屋のレイアウト上、
排気ダクト設置が難しい環境です。

このため一旦、
エアーブラシ塗装環境は、先送りにし
筆塗り塗装でプラモデル制作を始めること
にしました。

下地のプライマーのみ、ベランダに出て
缶スプレーで吹きつけましたが、
やはり、風などの影響を受けるので、
塗装ブース環境の構築が必要と思います。

塗料

塗料の種類も、いろいろあり使い分けが必要
なようです。

初めては、どの種類を使うか悩みます。
どの種類も瓶入りの塗料は、
大体、200円〜300円ぐらいですが、
実際に塗装すると、4種類〜多いと10種類
近く必要となります。

その上、作るプラモデルの種類が変わると
使う色が異なってきます。

例えば、
戦闘機、戦艦、戦車、ガンプラ、城郭、
ジオラマなどなど、人それぞれ、好みが
異なりますが、その時の気分で作りたいもの
も異なってくると思います。

プラモデルごとに、色を買い増しする必要が
出てきます。

種類が異なる塗料の重ね塗りができないものも
あります。

基本的には、どの塗料種類か統一して、
塗装した方が良いと思います。

アクリル系

従来の塗装用カラーです。
アクリル系溶剤のため、有機系のニオイが
強く、有毒なため、塗装時は、換気が必須です。

水性カラー
水性ホビーカラー AQUEOUS

最近、人気の塗料で、MR.HOBBYから
水性ホビーカラーAQUEOUSが、出ており、
色も豊富で、水で薄められ、有機系溶剤も
多少含まれますが、かなり少ないです。

このため、
部屋で塗装しても、ニオイは気にならず、
薄める場合も水で薄めることもでき、
水性ホビーカラー専用うすめ液を使う方が
 良いです。)

乾く前なら、水で筆を洗えるので、
お手軽です。
(専用の筆洗い用クリーナーも出ています。)

乾いた後の塗装済み塗料を落とすには、
専用クリーナーもありますが、
マジックリンなどの洗剤で塗装を落とせるのが
メリットとなります。

ただし、
やはり有機溶剤は含まれているので、
部屋で塗装しても換気は必要です。

ACRYSION アクリジョン(エマルジョン系)

塗料としては、アクリル系とは全く異なる
種類となります。

水性塗料であり、有機溶剤は非常に少なく
部屋で閉め切って塗装作業してもニオイを
気にしないで済みます。

下地の透過はないため、重ね塗りしても
下地が透けることがない。

乾いた後に塗料を落とす場合は、専用の
クリーナーが必要になります。

水性ホビーカラーのように、完全では
ないですが、マジックリンなどの洗剤で
取れますが、完全では無いです。
ACRYSION専用溶剤で塗料を落とす必要
があります。

乾く前ならば、水で拭き取ったり、
水で筆を洗うことができます。

色種類も増えてきているので、
アクリジョンでの塗装が一番手軽なのだと
思います。


上塗りで、アクリル系やエナメル系を
塗装することもできます。

エナメル系

油系の樹脂塗料ですので、有機溶剤が
必要になります。

発色が綺麗で、筆塗りでの筆ムラが出にくく、
下地を隠す隠蔽力が強いので、下地を隠す
塗装が可能です。

モデラーの方の作り方を見ていると、
アクリル系や水性系で塗装後の、墨入れ
(パネルや鋼板などの部品に刻まれたミゾに
 濃い色のスミを入れることで、影などを
 表現でき、リアルな塗装となる。)
やリボットの頭をエナメル塗料で塗装すること
ができます。

エナメル塗料なので、他の塗料に影響せず
エナメル溶剤で余分な塗料を拭き取れば、
汚れの表現(ウェザリング)もでき、
よりリアルな出来映えになります。

塗装のまとめ

初めてのプラモデル作りには、
水性系塗料が扱いやすくて良い
と思います。

下地を水性カラーアクリジョンで塗装し、
細かい部分を水性カラーを使うか、
アクリジョンで塗装した上で、
エナメル系で墨入れや汚れ表現を
するのが、手軽だと考えます。

筆塗りのための筆を揃える必要があります。
基本的に、
平筆面相筆があります。

平筆は、広い面を塗る筆
面相筆は、細かいところを塗る筆

平筆の幅違いで、3種類と
面相筆の細さで、3種類
あれば良いと
思います。

筆の素材は、
アクリル系塗料を使用する場合は、
有機溶剤があるため動物系の筆毛は
溶けるので避けた方が良いようです。
ナイロン系の筆が良いようです。
100均の絵画用の筆で十分です。

結論

とりあえず、これだけあれば、
プラモデル制作が開始できました。

初期投資で、
3,000円(塗料含まず)あれば揃います。

これに、塗料5種類と溶剤で
2,000円あれば良いと思います。

あとは、
それぞれの製作環境を整え、プラモデルを作り
ながら道具を少しずつ増やしていけば
良いと思います。