世界中で大ヒットしている、NetflixのSFドラマ、”ストレンジャー・シングス 未知の世界”は、2016年にNetflixで、シーズン１が公開され、現在、シーズン４まで出ています。シーズン４の中で使われた、”ケイト・ブッシュ”の1985年リリースの”神秘の丘”がリバイバルヒットし、ビルボードで4位になるほど人気になっている。遅まきながら、どんなSFドラマか試聴してみました。現在、シーズン2までですが、すでにお腹いっぱいといった感じです。それでも、シーズン１〜２はドラマに引き込まれて、一気に視聴できました。いったん、ここまでの感想を書いてみたいと思います。
あらすじ
1983年のアメリカの田舎町ホーキンスで、
一人の少年ウィルが失踪する。
母親の必死な捜索依頼で、母親の高校時代
のボーイフレンドだった警察署長が渋々
捜査始める。
ウィルの友達たちも独自にウィル探しに
奔走する。
そこに、近くの森の中にあるホーキンス
国立研究所から脱走した、イレブン（エル）
が現れ、不思議な能力を見せる。
この研究所では、特別な才能を持った
幼い子供たちを閉じ込めて、怪しい実験
による超常現象を研究していた。
子供たちは、モルモットのように実験を
繰り返されていた。
言葉もろくに喋れないエルを、マイクは
家族に内緒で家に匿う。
エルの特殊能力は、”裏の世界”を見ること
ができるが、まだ、自分の特殊能力を
うまく制御することができないでいた。
シーズン１は、物語の序章。
どんなドラマもそうですが、
この物語の世界観や主要登場人物と関係性
を伝えるシーズンになっています。
主人公の子供たちは、中学生ぐらいで
それに、兄や姉などの高校生も巻き込み、
親や警察署長などの大人も絡んで、
世代を超えた戦い・協力・いがみ合いなど
のドラマを描いています。
一旦、”裏の世界”への入口を閉じたこと
で終了する。
シーズン２は、”裏の世界”の支配者との戦い。
ウィルの体を乗っ取り、表の世界も支配
しようとするが、少年たちや警察署長たち
が阻止し、”裏の世界”を塞ぐ戦いを描く。
感想
最初は、子供たち（中学生）の子供の発想
で物語が進みますが、高校生の兄・姉の
ほのかな恋愛・確執も散りばめられ、
緊張感を緩和しつつ、おどおどしい
”裏の世界”との戦いを薄めてくれます。
エルが、特殊能力を使うたびに鼻血が出る
のは分かりやすくて良いかも。
SFとしては、大雑把かなと思います。
”裏の世界”＝並行世界という訳でもなさ
そうだし、異世界？でも、繋がってる？
”裏の世界”でも電灯ついてるし、
特殊能力あれば電気つけられるか？、、、
シーズン１は、背景説明の序章だからと
思いつつ、子供っぽさが前面に出てました。
それが、シーズン２になると、
皆、子供っぽさが少し抜けたかな。
特にエルは、シーズン１では、少女だった
けど、シーズン２では、髪が伸びたのは
ありますが、大人っぽくなってました。
全体に子供っぽさが抜けたことで、面白く
なったように感じます。
それでも、シーズン２は、”裏の世界”の
敵の怪物を壮大にしたため、破綻している
ように思います。
手下のデモゴルゴン（デモドック）が
多数いるはずのに、襲われる時には少な
かったり、
研究所内でMPや研究員全員を襲ったのに
食べているのは、特定の人間だけだし。
地下に延びたトンネルでも絡め取られて、
襲われることは少ない。
怪物の設定が、いまいちに思えます。
何の目的で街を襲ったか、何が強みで、
弱点は何か、解りづらい。
なんで、勝てたのか（勝ってはおらず、
エルの特殊能力で、入り口を塞いで
”裏の世界”に閉じ込めただけですが）
うやむやで、終わっています。
次のシーズンのためですかね。
流石に、ドラマに引きつける作り方は
良くできていると思いますが、細かい所が
気になっていても、次の展開はどうなる
のか、気になって、
つい、続けて観てしまいます。
面白かったか？と言われる、
どうだろう？となります。
ただ、設定が、80年代であることで
40代以上の視聴者には、時代的ノスタルジー
を感じさせる作品だと思います。
ゲームやアニメでモンスターに目の肥えた
若い世代が、どのくらいこの作品に興味を
持つのか解りませんが。
一番不可解なのは、これだけ異世界の
怪物に対峙するのに、研究所の警備兵（MP）
だけで戦うこと。
どう考えても、州兵または軍が出てきて
総力戦で戦うだろう、と思うのですが。
結局、エルの超能力だよりということかな。
もう一つ、
エルは、イレブン（011：ELeven）と手首
にタトゥが彫られ、番号で呼ばれていた
ので、マイクたちが略して愛称としてエルと
呼んでました。
シーズン２で母親を探し出し、”裏の世界”
で母親にコンタクトするも、脳を破壊された
ままではあったが、娘が帰ってきたことを
理解できていた。
そして、母親が008を探すように言っている
と感じ、シカゴまで探しにいく設定です。
ということは、
他に、001~007と009と010もいた
ということだと思いますが、
特殊能力はこの二人しか持ってなかった？
今後のドラマ展開で出てくるのか？
80年代の平和で良きアメリカの片田舎で
起きる不可解な異次元世界の怪物との、
ギャップが魅力的だということだと
思います。
追加情報
エル役の女性はどこかでみた気がしてた
のですが、これもNetflix映画の
”エノーラ・ホームズの事件簿”で、
ホームズの妹エノーラ役で聡明で快活に
兄譲りの推理で事件解決してたのを思い
出しました。
この映画も大人気作品でした。
今回、”エノーラ・ホームズの事件簿２”
として、続編が製作済みで、この出演に
前払いで1,000万＄（約14億円）支払わ
れたほど、Netflixのトップ女優になって
います。
”ストレンジャー・シングス”シリーズは、
シーズン５で終了とのことですので、
まだ、18歳の彼女には、これから引く手
数多のオファーがくることでしょう。
一番驚いたのは、
兄役のジョナサンと姉役のナンシーは、
作品中カップルになってますが、
実生活でも、6年付き合っているカップル
らしいです。
母親役のジョイスは、
90年代を代表する女優ウィノラ・ライダー
流石に、演技は抜群で、子供を見つけるため
狂気な表情や悲嘆し、苦悩に泣き叫ぶ高い
演技力は、この作品にリアルさを加えてます。
シーズン２に出てきた、母親ジョイスの
彼氏役のボブは、警察署長含めて高校の
同級生という設定。
”ロード・オブ・ザ・リング”のサム役や、
なんと、
”グーニーズ”の主人公マイキーだったのか。
当たり前だけど、おじさんになったなぁ。
