【映画】俳優 トム・クルーズ考

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トム・クルーズという俳優を初めて認識したのは、”タップス”で狂気に満ちた優等生の陸軍幼年学校生役でした。この時のインパクトが大きく、トム・クルーズという役者を覚えていました。その後、”トップガン”で一躍スターに駆け上がり、以降は、主演すれば、毎回ヒット作になり、今や”稼げるトップスターNo.1”となっています。その俳優トムクルーズの映画を見ていきたいと思います。

キャリア

代表的な出演映画

公開邦題公開邦題公開邦題公開邦題
198119タップス
他1作
199432インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア200644ミッション:
インポシブル3
201654ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
198321卒業白書
他3作
199634ミッション:インポシブル
ザ・エージェント
200745大いなる陰謀201755ザ・マミー/
呪われた砂漠の女王
198523レジェンド/光と闇の伝説199937アイズ・ワイド・シャット200846ワルキューレ
他1作
201856バリー・シール/
アメリカをはめた男
198624トップガン
ハスラー2
200038ミッション:インポシブル2201048ナイト&デイ202260トップガン 
マーヴェリック
198826カクテル
レインマン
200139バニラ・スカイ201149ミッション:インポシブル/
ゴースト・プロトコル
202361ミッション:インポシブル/デッドレコニング PART ONE
1989277月4日に生まれて200240マイノリティ・レポート
他1作
201250アウトロー
他1作
202462ミッション:インポシブル/デッドレコニング PART TWO (?)
199028デイズ・オブ・サンダー200341ラスト サムライ201351オブリビアン202563?
199230遙かなる大地へ
ア・フュー・グッドメン
200442コラテラル201452オール・ユー・ニード・イズ・キル202664?
199331ザ・ファーム
法律事務所
200543宇宙戦争201553ミッション:インポシブル/
ローグ・ネイション
202765?
年齢は、公開時の年齢のため、映画撮影時は、1〜2年前となる。
”トップガン/マーベリック”は、2020年公開予定であったが、流行病による映画館での上映自粛があり、延期され2022年公開となった。

10代〜30代

青年期で、キラキラしつつも、ギラギラ感を出している役が多いです。
トップガン”でスターダムにのし上がり、立て続けに、
ハスラー2”で
   ポール・ニューマン
レインマン”で、
   ダスティン・ホフマン
デイズ・オブ・サンダー”と”遥かなる大地へ”で、
   ニコール・キッドマン
ア・フュー・グッドメン”で、
   ジャック・ニコルソン
ザ・ファーム”で、
   ジーン・ハックマン
インタビュー・ウィズ・バンパイヤ”で、
   ブラッド・ピット
錚々たるトップ俳優と共演を果たしています。
この頃は、人気もある若手No.1俳優を売り出し
たい映画会社の思惑があったと思われます。

エリートで、ハンサム、利己的、でも情にもろい役柄が多いです。

この頃のトムの役柄は、同年代のわたしからすれば、鼻につく、嫌なやつと思ってました。

トップガン”は、熱狂的に見ましたが、
エリートで、優秀で、男前は、
普通の日本人の男からすると、あり得ない役柄
だと思ってました。
それ以降の作品は、共演者を見たくて、見た感じでした。

大作 M:Iシリーズ以降

人気が定着し、大物共演者がいなくとも客を
呼べる俳優に成長したので、主演作品が多く
なった。

特に、
ミッション・インポシブル”は、子供の頃
見ていたアメリカTVシリーズ”スパイ大作戦
のリメイク版で、トム自身初プロデュース作品
となる。

この頃、劇中のパソコンといえば、WindowsPCが定番であったが、
この作品では、Appleが協賛し、MacBookのコラボ広告していたのを覚えています。

興行的には、大成功を収めるも、評価は賛否別れた。

スパイ大作戦”ファンからは、アクション映画となっていることが許せないようでした。

評価は別にしても、興行成績が良かったため
シリーズ化が決定しています。
これ以降、
トムは、アクション俳優となっていきます。

若者から大人へ

一方、常に若者顔でいることで、役者としての固定化を悩んだのではないかと思います。

実際、同年代の男性より、若く見える。
もちろん、役者として、体づくりや、見た目のケアに努力を重ねていたと思う。

それでも、世間の役者イメージ固定化を恐れたのか、今までと異なる映画に出演することで、
役の幅を広げているように思われます。

マイノリティ・レポート” 
  SF映画 
  手配犯として追われる役
ラスト サムライ”     
  時代劇
  大ヒットした、サムライになる役
コラテラル”        
  サスペンス映画
  主役でなく、脇役の殺し屋役

特に、”コラテラル” は、今までのハンサムさを捨て、髭面で強面な役に
徹しており、目も冷たい。

冷淡で、淡々と仕事をする役で、
今までのトム・クルーズ像を180度変えた映画
だと思います

とはいえ年取ったね

オール・ユー・ニード・イズ・キル
ザ・マミー/呪われた砂漠の女王
バリー・シール/アメリカをはめた男

この辺になると、
トムも50歳を超え、流石にいつまでも
青年顔とはいかず、俳優として努力はしていても、頬の弛み、目尻の皺が目立ってきます。
年相応(実際、普通の人より若い顔ですが)で、三枚目の部分を出してくるようになり
ました。

オール・ユー・ニード・イズ・キル”での、
最初の臆病で軟弱でチャラい広報担当少佐が、
タイムループを経て軍人顔になるのは
なかなか見応えあり、好きな映画です。

日本のライトノベルが原作で、それがハリウッド映画化で、トム・クルーズ主演となったため、日本でも話題になりました。

ザ・マミー”は、ダーク・ユニバース構想の1作目として、
鳴り物入りで製作されたが、興行的に失敗し、
酷評され、
トム・クルーズ出演作品最低の出来
と言われました。

見ましたが、途中まで良かったのですが、
結末がグダグダになり、
結局、
何だったのか?という作品になっていました。

勝手な想像ですが、
ダーク・ユニバース構想として、
過去のミイラ、ドラキュラ、フランケンシュタイン等を現代映画によみがえらす企画だったようです。

結果、ユニバーサル・ピクチャーズ社の意向
が入りすぎたのではないかと思います。

脚本を普通に作れれば、
過去の”ハムナプトラ/失われた砂漠の都
ぐらいは、できたのではと思います。

ハムナプトラ”は、興行的に良く、2、3と
シリーズ化されています。

その後、ダーク・ユニバース構想は、立ち消えになっています
脚本が上手くできていれば、M:Iシリーズ
続く、インディージョーンズのような
シリーズ作にできていたのかも?
と思います。

そして、約30年を経た”トップ・ガン”続編へ

トムにとって興行的にも成功し、
自分がスターダムに駆け上がった作品である
ため、思い入れが強いと思われます。

何度も
トップ・ガン”続編製作の話が出ていたため、
映画会社に、名前だけで興行収入を得られる
続編を勝手に作られる可能性があった。

映画会社の意向で勝手に続編製作を危惧し、
トム自身が、続編製作権を買取っています

そして、
トムは自分が納得できる脚本が仕上がるまで、
続編は製作しないことを明言しています。

いろんな人が、トムに続編脚本を見せに
きましたが、
トムが納得できる脚本がなく、約30年経って、
ようやく気に入った脚本が仕上がったのだと
いうことでしょう。

トップガン マーベリック”で共演した
ルースター役のマイルズ・テラーは、
トップガン3”のストーリーを、
トムに提案しているとのことです。
トムが気にいるかどうかは、わかりませんが。

きっと、
今回の若手メンバーを中心にした、物語なの
では?
と想像します。

個人的には、この2作でマーベリックの物語
として終わるのが、一番良いと思ってます。

続編があれば、興行収入は確実ですが、
2より、さらに過酷なアクションが求められ、
3が必ずしも良い映画になるかは難しいです。

先ずは、
第7作の新作
M:I/デッドレコニング Part One”が
公開されます。

2023年夏公開予定ですので、すでに撮影中か
ほぼ終わり、編集作業に入る頃だと思います。

2024年には、
第8作の”Part Two”も公開予定とのことで、
まとめて撮っていることでしょう。

映画の2時間枠を超えた大作に挑んでいる
のだと思います。
(残念ながら、映画上映2時間越えは、
 お客も見続けるのが厳しく、
 興行収入も倍にしたいので、
 2本立てに分けていると邪推します。)

Part Two”は、ついに宇宙空間らしいです。
リアルを求めるトムならば、必ず、宇宙に
行って宇宙空間で撮影するのだと思います。

そして、宇宙まで行ってしまうと、
次は、どこを舞台に?となります。

そういえば、海の上の海軍は演ったけど、
海の中、海底はまだですね。
そこだったりして(汗)

ただ、
トムのアクションも流石にそろそろ、
年齢的にも、肉体的にも限界なのではないか
とは思います。
どんどん、過激になっていますし。。。。

それでも、
トップ・ガン/マーベリック”本編中でも、
何度も言われていますが、
その目が嫌い
これに尽きると思います。

顔が老けようが、たるみができようが、
シワができようが、
トムの目は、いつも、いたずらっ子のような、
愛くるしい瞳に輝いている
のです。
これが、トムの一番の魅力なのだと思います。

そして、その先は?

トムの老けた役柄も見てみたいです。
シルヴェスター・スタローン
アーノルド・シュワルツネッガー
苦労したように、
アクションスターとして一世を風靡した俳優
が、老化と共に一線から外れてしまうのか?
それとも、
トムらしい形で、世界が驚く映画を出してくるのか?
わかりません。

でも、
きっと、映画作りへの愛が深いトムなら、
形は変わっても、
必ず、
世の中が
”あっ”と驚く映画を作り続けてくれる
と思っています。