天邪鬼なので、流行っている時は見てませんでしたが、今頃になってやっと、テレビアニメ版を見てみました。一番思ったことは、なぜ、このアニメが世界中で人気なのか?です。アニメ自体は、面白いですが、結構、グロいし、日本的な情感あるし、日本以外の国の人が感銘を受ける作品というのが理解できませんでした。
なぜ、この世界観が大ヒットにつながったのか、考えてみます。
概要
ほとんどの方は、ご存知とは思いますが、
私のように、流行りものが嫌いとか、
アニメは興味なくて観たことがない方へ
導入編です。
大正時代を舞台に、鬼になった妹を人間に
戻すため、鬼たちと戦うストーリーです。
主人公は、
竈門炭治郎(かまどたんじろう)
妹は、
竈門禰豆子(かまどねずこ)
「少年ジャンプ」に2016年11号から
2020年24号まで連載していた。
コミックは、全23巻。
竈門炭治郎立志編(1巻 – 6巻)
無限列車編 (7巻 – 8巻)
遊郭編 (8巻 – 11巻)
刀鍛冶の里編 (12巻 – 15巻)
無限城編 (16巻 – 23巻)
炭焼して家族の暮らしを支えていた。
炭治郎が炭を売りに町に降り、
家を空けたある日、家族は鬼に襲われ
惨殺、かろうじて生き残った妹禰豆子も
鬼化してしまう。
炭次郎は、妹を人間に戻すために、
鬼殺隊に入隊し、鬼と戦っていく物語。
大ヒットの理由
TVアニメ版しか見てませんが、
面白いとは思いましたが、こんなに
大ヒット作品になるとは思えません。
どうしてなのかが疑問です。
いろいろ、ネットで調べたら、
(1)定番の
友情、努力、家族、恋愛、勝負
がそろっている。
(2)幅広い年齢層に支持された
(3)流行病の巣ごもり消費で
タイミングが良かった
(4)鬼という敵がわかりやすく、
子供でもわかりやすい
ぐらいかない。
アニメとしては、面白いです。
3DCGは秀逸です。
田舎の自然の風景とか、
無限列車の蒸気機関車の絵とか
非常にリアルで、きれいです。
遊郭編での、吉原の街並み、
破壊された土の壁の質感、
火事や爆発のシーンのリアルさ。
最新アニメのグラフィックスの
凄さが伝わります。
ただ、ストーリーは、ある意味
ありふれた感はします。
なんとなく、手塚アニメの
”どろろ”の世界観に近い感じがします。
”どろろ”では、百鬼丸とどろろ
が、自分の体の48個のパーツ
を鬼から取り戻すために戦いの
旅をする物語。
ネットでも同様に、似ていると思った人も
多いようです。
籠球軍さんの分析が素晴らしいです。
鬼滅の刃の元ネタは?○○?
やはり、最新アニメであっても、
既に手塚治虫という神様が、
ベースの世界観を描いていたのですね。
また、本作品には旧漢字が多用されて
います。
我々シニア世代でも、最近使っていない
旧漢字とか、
人名に至っては、読めないです(汗)
今の若い人には、新鮮なのかもしれません。
旧漢字は、編とか作りで、意味のある
漢字になっているため、わかりやすかも。
なかなか、既に忘れかけている、旧漢字
および漢字そのものを、流行りという形
でも、若い世代が興味をもってくれること
は大変良いことだと思います。
また、外国人にも、漢字は、形がクール
と思われていますので、それも、国際的
に評価されている要因ではないかと
思います。
時代背景
もう一つ気になっていたのは、
時代背景です。
大正時代となっていますが、
第一世界大戦が勃発し、国際紛争が多く
なり、中国大陸ときな臭い状態になった
時代です。
大正12年には、関東大震災も起こります。
日露戦争以降、第一次大戦は連合国として
戦い、国際社会の一員と認められつつ
あった時代です。
一方、近代都市の発達で、文化面でも
大正モダンと呼ばれる華やかな時代を
迎えました。
そんな時代背景における、鬼退治とは
何でしょうか?
近代化へのアンチテーゼでしょうか?
時代的には、明治時代の方が合うのでは?
と考えますが、
あえて、
大正時代に設定した理由は何でしょうか?
軍靴の響きが大きくなる中、国際情勢に
振り回されている近代日本の中にあって、
刀で鬼退治をするという時代ギャップが魅力
なのではないでしょうか。
鬼とは?
鬼とは、何を表しているのでしょうか?
鬼を倒すためには、鬼の頸を特殊な刀、
日輪刀で切り落とすという、
かなり、グロい映像となります。
鬼は、1000年前に、”鬼舞辻無惨”が
誕生し、その血を受け変異に耐えられた
ものが鬼になる。
鬼は、人間を主食にしているため、
人を襲う。
ただ、もとは人間だった。
鬼化できるのは、”鬼舞辻無惨”の血を
得たものだけである。
鬼には、
(1)寿命はない。
(2)再生できる。
(3)睡眠は不要。
(4)鬼化すると家族でも襲う
(5)人間を食べることで力を強化。
(6)人間であった記憶は失われる。
(7)”鬼舞辻無惨”について
しゃべると自動的に抹殺される。
(8)日に当たると消滅する。
(9)鬼同士は、嫌悪感を抱くよう
仕組まれている。
(10)日輪刀で頸を切られると
殺される。
(11)”鬼舞辻無惨”が死ぬと、
ほかの鬼もすべて消滅する。
と、ざっとこの様な特徴を持つ。
結局、”鬼舞辻無惨”という頂点の
絶対的な鬼の王に支配されている。
独裁国家の絶対的君主である。
一方、鬼殺隊は、お館様を中心する
組織であるが、お館様が鬼殺隊を
わが子と呼ぶように、お館様が亡く
なっても、組織が壊れることはない。
時代背景から考えると、鬼とは、
国際情勢における外敵と考えるのは
うがった考えですかね。
【反省】難しい旧漢字は、WordPressでエラーになります
WordPressは、コワイ。
この記事書いているとき、こまめに
下書き保存していたのですが、
一番先頭に、
「更新に失敗しました。データベース
内の投稿を更新できませんでした。」
というエラーが出ていたのに気がつかず、
書き上げて、一旦ログアウトしたところ、
最初の保存しか残っていませんでした。
調べたら、上記エラーが出るのは、
特殊文字を使用した場合、エラーになり
保存できなくなるようです。
そう、ねずこの”禰”が問題だったのです。
原作は、示でなく、ネなのですが、
同じ字ですが、原作が”ネ”だったので、
調べて使ったのですが、
これが原因で、特殊文字とされ、
保存されていませんでした。
このため、
ほとんど全部書き直しの羽目に
なりました。
ちなみに、”禰”は、
父親の御霊屋(おたまや)、
親の霊廟を意味する漢字です。
作者が、”禰豆子”という名前に
したことにどのような意味が
あったのでしょうか。
鬼滅の刃には関係ないですが、
WordPressで書くときは、
特殊文字を使わないこと
先頭にエラーが出てないことを確認すること
が大切です。
同じ内容の全書き直しはつらいです(泣)